PCには様々な個人情報が保存されていますよね。
PCを手放すときは初期化し、保存されているデータをしっかり削除しましょう。
今回はWindows10の初期化を紹介します。
Windowsでは難しいコマンドを入力しなくても、画面操作で簡単に初期化できます。
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PCを手放すときは初期化しよう
PCには様々な個人情報を入力していますよね。
そのような個人情報が流出しないよう、手放すときはしっかりと初期化(データ消去)しましょう。
初期化は、手放すときだけでなく、PCが上手く動作しないときにも有効です。
今回、実際に初期化したPCはHuaweiの「Matebook D 15」で、OSはWindows10です。
自宅にて保管していましたが、知人に譲ることとなったため初期化しました。
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Windowsを初期化するメリット
ここからは、Windowsを初期化するメリットを紹介します。
ココが魅力
- プライバシーを守れる
- 渡す相手が使いやすい
- PCの負荷を減らせる
プライバシーを守れる
Windowsを初期化すると、PCに保存されているデータが見えなくなります。
しかし、データは完全に消えるわけではありません。
通常の操作では見ることも編集することもできませんが、復元ツールで復元できます。
PCを売る・譲る相手がわからない場合は、元のデータを読み取り不可能にするデータ消去ツールを使いましょう。
渡す相手が使いやすい
Windowsを初期化すると工場出荷状態に戻ります。
独自で設定した内容も戻るので、新しく使う人にとっては使いやすいですね。
売る場合や譲る場合は、自分のためだけでなく、相手のためにも忘れずに初期化しましょう。
PCの負荷を減らせる
Windowsを初期化することで、使用しているうちに溜まった不要なデータが消去されます。
PCの空き容量が増えるので、動作が速く、安定するようになります。
また、初期化することでウイルスも削除できるのもポイント。
Windowsを初期化するときの注意点・デメリット
ここからは、Windowsを初期化するときの注意点を紹介します。
ココに注意
- 初期化の直後はウイルス感染のリスクが高い
- PCの設定を再度行う必要がある
初期化の直後はウイルス感染のリスクが高い
Windowsの初期化によって、OSやドライバも工場出荷時の状態に戻ります。
セキュリティパッチも消えた状態なので、Windowsやアンチウイルスソフトをアップデートするまではウイルス感染のリスクが高いです。
引き続き使う場合は、すぐにアップデートしましょう。
PCの設定を再度行う必要がある
Windowsを初期化することで、工場出荷状態に戻ります。
OSだけでなく、インストールしたアプリケーションも消えてしまいます。
環境構築をやり直さなくてはならないので、気を付けましょう。
Windows10初期化の流れ
ここからは、Windows 10を初期化する手順を紹介します。
他のWindowsバージョンでも、大まかな流れは同じです。
初期化の事前準備
Windowsを初期化する前の準備として、以下を確認しましょう。
- バックアップを取る
- Windowsを最新状態にアップデートする
バックアップを取る
Windowsを初期化すると、保存したデータもすべて消えてしまうので、事前にバックアップを取りましょう。
PCを変える場合は、新しいPCでデータを見れることを確認しておきましょう。
クラウドを使ってバックアップを取ったり、データを移行するのが楽なのでおすすめ。
Windowsを最新状態にアップデートする
最新のWindowsアップデートが行われていないと、初期化に時間がかかったり、上手く初期化できなかったりすることがあります。
事前に、最新のWindowsへ更新しておきましょう。
Windows10では設定から簡単に初期化できる
Windows10やWindows11では、「設定」から初期化を行えます。
難しいコマンドを入力する必要もなく、画面操作で簡単に行えるのはうれしいですよね、
※Windows7や8では、コントロールパネルより行えます。
「設定」>「回復」>「このPCを初期状態に戻す」の「開始する」をクリックします。
クリックすると「このPCをリセットする」のウィンドウが表示されるので、画面表示に従って進めましょう。
削除するファイルを選ぶ
まず、削除するファイルの種類を選びます。
PCを手放す場合は、「すべて削除する」を選びましょう。
「個人用ファイルを保持する」を選ぶと、ユーザーアカウントやWifiのプロファイルなどは削除されません。
また、ドライブが複数ある場合は、削除対象とするドライブを選択することもあります。
OSの再インストール方法を選ぶ
続いて、Windowsの再インストール方法を選びましょう。
「クラウドからダウンロード」を選ぶと、最新バージョンのWindows10をクラウドからダウンロードし、インストールします。
最大で4GB程度のファイルをダウンロードすることになるため、ダウンロードに数時間かかることもあります。
回線速度が遅い場合は、「ローカル再インストール」で初期化後、Windows アップデートで最新のバージョンへアップデートしましょう。
ダウンロード量が少なくなり、作業時間を短縮できます。
「ローカル再インストール」では、PCにインストールされているバージョンのWindowsをインストールをします。
ドライブのクリーンアップを設定する
その後、追加設定をします。
ドライブのクリーニングの有無と、Windowsダウンロードの有無を選べます。
ドライブのデータをクリーニングをすると、削除したファイルを復元困難な状態にすることができます。
PCを売ったり、人に譲ったりす場合はクリーニングしましょう。
Windowsの初期化が始まる
「この PC をリセットする準備ができました」と表示されるので内容を確認しましょう。
「リセット」をクリックすると、初期化が開始されます。
準備が整うと、PCが自動で再起動され、初期化されます。
TPMクリアの要求が表示されることも
Windowsの初期化中に、TPMクリアの要求が表示されることがあります。
以下のようなメッセージです。
A configuration change was requested to Clear this computer’S TPM (Trusted Platform Module)
WARNING: Clearing erases information stored on the TPM. You will lose all created keys and access to data encrypted by these keys.
英文ですが、「PCに搭載されているTPMも初期化してよいですか?」という内容。
TPMはPCの基板上の搭載されている、セキュリティにかかわるコンポーネントです。
Bitlockerや暗号化ソフトを使っていない場合、TPMをクリアしてしまって問題ありません。
Windowsの再セットアップ
インストール後、Windows10の初回セットアップ画面が表示されます。
売る場合や譲る場合など、初期化した状態を保ちたいときは、セットアップせずにシャットダウンしましょう。
以下の手順でシャットダウンできます。
- セットアップ画面が表示されたら「Shift」+「F10」もしくは「Fn」+「Shift」+「F10」を押す。
- コマンドプロンプトが表示されるので「shutdown /s /t 0」を入力し、エンターキーを押す。
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おわりに
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今回はWindows10の初期化を紹介しました。
Windowsでは難しいコマンドを入力しなくても、画面操作で簡単に初期化できます。
PCを手放すときは初期化し、保存されているデータをしっかり削除しましょう。
※記事内容は公開当時の情報に基づくものです。