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【Windows11】外付けHDDの空き容量が合わないときの対処法【使用領域の解放】

Windowsを使っていると、ストレージの空き容量がおかしいと感じるケースがあります。
想定と大きく乖離する場合は、容量不足に陥る前に原因を突き止めましょう。

今回はWindows11における、外付けHDDの空き容量が合わないときの対処法を紹介します。
実ファイルと比べて使用領域が明らかに大きい場合は、見えないファイルが原因の可能性もあります。
ディスクの使用状況をチェックできるソフト「Diskinfo」で確認するのがおすすめ。

外付けHDDの使用領域が明らかにおかしい

Windowsを使っていると、ストレージの空き容量がエクスプローラーで見えるファイルと異なることがあります。

外付けHDDの容量がいっぱいだった

エクスプローラーを開くと、Dドライブの容量がいっぱいとなっていました。

当該ドライブは、外付けHDDをパーティション分割して使用しています。
主な使用用途はWindowsのイメージバックアップである「バックアップと復元(Windows7)」です。

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ストレージの使用量が実ファイルと合わない

「設定」で「ストレージ」を確認すると、「その他」のストレージ使用量が909GB/999GBです。
しかし、「その他」の詳細は200GB程度しか確認できず、約700GBを何に使用しているのかわかりません。

また、エクスプローラーでファイルを確認した場合も同様です。
使用領域は999GBであるものの、実ファイルは200GB程度しかありません。

古いバックアップのデータが溜まっているのかとも思いつつ、乖離の原因を調査してみました。

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外付けHDDの空き容量が合わないときに確認したこと

ここからは、外付けHDDの空き容量が合わないときに試したことや確認したことを紹介します。
あくまで私が試したことを試した順番に紹介するため、より効果的であったり、効率の良かったりする方法があるかもしれません。

なお、最終的にはDiskinfoを使って、バックアップファイルが溜まってることを発見して解消しました。

ごみ箱を空にする

外付けのドライブ内のファイルは、削除すると「ごみ箱」に入ります。
ドライブにファイルが無いように見えますが、ごみ箱から削除しない限り、容量を使うため注意しましょう。

ドライブの容量を確保するには、ごみ箱から削除するする必要があります。

非表示のファイルを探す

OSのシステムに関わるデータなど、誤って削除しないために、デフォルトでは非表示で保存されるファイルもあります。
こういった隠しファイルやデータの容量が大きい場合もあるため、確認しましょう。

エクスプローラーのオプションを開き、以下の2つの設定をします。

  • 「表示」タブの詳細設定から、「隠しファイル、隠しフォルダー、および隠しドライブを表示する」を選択。
  • 「表示」タブの詳細設定から、「保護されたオペレーティングシステムファイルを表示しない(推奨)」のチェックを外す。

私の場合はシステムドライブではなかったこともあり、使用領域の解放にはつながりませんでした。
誤って削除しないように、確認し終えたら設定を戻しておくのがおすすめ。

また、ドライブがNTFSでフォーマットされている場合は、現在のログインユーザでは一部のファイルが表示されていない場合があります。
複数のユーザが存在する場合は、他のユーザでログインして容量の大きいファイルがないかを確認しましょう。

接続し直す

ファイルを整理しても、ファイルの削除が反映されない場合もあるようです。

ドライブを取り外し、本体のケーブルを抜きます。
30秒~1分程度経過したら、もう一度接続してみましょう。

私の場合は、変化はありませんでした。

ドライブの不具合を確認する

可能性は低いですが、ドライブに不具合がある場合もあります。

エラーチェック

ドライブでエラーが発生しているかを確認しましょう。

エクスプローラーでドライブのプロパティを開きます。
「ツール」タブ→「エラーチェック」から実行できます。

私の場合は、特にエラーはありませんでした。

ドライブの最適化とデフラグ

SSDやHDDを使い続けると、「ファイルの断片化」と呼ばれる、データが散らかった状態となってしまいます。
この状態を改善するのが「デフラグ」です。

デフラグすることにより、SSDやHDDへの読み書きの速度が向上し、PCを効率的に動かすことができます。

エクスプローラーでドライブを選択し、上部の「…」→「最適化」から実行できます。

データ容量には直結しませんが、こちらも念のため実施しました。

ディスククリーンアップ

ディスククリーンアップとは、簡単に説明するとPCに保存されているデータの掃除です。
不要なファイルを整理する機能となります。

エクスプローラーでドライブを選択し、上部の「…」→「クリーンアップ」から実行できます。

削除するファイルを選択し、実行しましょう。

私の場合は削除対象のファイルはなく、0バイトでした。

「システムの復元」の設定を確認する

「システムの復元」とは、WindowsのPCで不具合が起きた際に、予め保存しておいた「システムに不具合が起こる前の状態」へ戻す機能です。
「システムの復元」の対象は「システムの状態」であり、ドキュメントやデータは保存されません。
Windows Updateなどの更新時や、更新が一週間行われなかったとき、システムの状態を「復元ポイント」として保存するのが特徴です。

「システムの復元」が有効となっているか、また復元ポイントの最大使用量を確認しましょう。
最大使用量とは「ディスク領域をどれだけ復元ポイントに割り当てるか」です。
最大使用量が100%に設定されていると、ディスク領域がすべて復元ポイントに使用されることになります。

「設定」→「システム」→「バージョン情報」から、「システムの保護」をクリックしましょう。
「構成」ボタンより、各ドライブの設定を確認できます。
また、保存されている復元ポイントを削除できます。

私はシステムの復元が有効となっており、復元ポイントは100%となっていました。
システムドライブではないため個人的には不要と感じ、無効にするとともに復元ポイントを削除しました。
パーティションを分割している影響と思いますが、Dドライブの復元ポイントを削除したところ、Fドライブの空き容量が増えました。

【おすすめ】Diskinfoでフォルダー内のファイル占有率を確認する

Diskinfoとは、指定したフォルダ内でのファイルやフォルダの占有率を表示してくれるフリーソフトです。
「他の方法では表示されないファイルが見える可能性がある」のがポイントです。

理由を把握できていないため、「見える可能性がある」と表現しています。

私の場合は、Diskinfoを管理者権限で実行したところ、エクスプローラーを管理者権限で開いた際には表示されないファイルが見えました。
Diskinfoを利用して確認できたファイルがドライブを圧迫している原因でした。

「設定」や「エクスプローラー」では見えなかったファイルサイズが見える。

バックアップの取得はローテーションに注意しよう

Diskinfoで確認できたファイルは、「バックアップと復元(Windows7)」の過去分でした。

バックアップサイズを確認すると、999GB使用していることがわかる。
過去分のバックアップは手動で削除しないと溜まっていく。

「バックアップと復元(Windows7)」には指定した期間のバックアップのみを保持する仕組みはありません。
最新の1世代のみを保持する設定にするか、溜まり続けるファイルを手動で削除する必要があります。

個人的には直近1週間程度のバックアップを保持したいため、溜まっていた古いバックアップファイルを削除しました。

なお、「バックアップと復元(Windows7)」はWindows10以降では非推奨の機能のようです。
機能自体が使えないということではありませんが、Microsoftによる追加の開発は行わず、いずれ廃止される可能性もあります。

Microsoftはサードパーティ製のバックアップソフトを推奨しているため、今後を考えると他のバックアップソフトを探しましょう。

おわりに

最後まで読んでいただきありがとうございました。

今回はWindows11における、外付けHDDの空き容量が合わないときの対処法を紹介しました。
実ファイルと比べて使用領域が明らかに大きい場合は、見えないファイルが原因の可能性もあります。
ディスクの使用状況をチェックできるソフト「Diskinfo」で確認するのがおすすめ。

※記事内容は公開当時の情報に基づくものです。



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