「映画やドラマを倍速視聴したり、10秒飛ばしして観る若者が増えている」とニュース記事が話題に挙がになっていますね。
私は映画やドラマを倍速視聴したことはないので、ジェネレーションギャップを感じるとともに、数年後や数十年後はどうなるのか気になりました。
倍速視聴が流行ったことにも、もちろん背景があります。記事を読んだうえでは、背景も納得できますし、今の若者は大変だと感じる部分も多いです。
今回は、記事を読んで調べたことや、自分なりの考えを紹介します。
※以下の稲田 豊史さんの記事を拝読しています。(URLは連載記事の第1回)
(現代ビジネス「「映画を早送りで観る人たち」の出現が示す、恐ろしい未来」:https://gendai.ismedia.jp/articles/-/81647)
もくじ(クリックでジャンプ)
映画やドラマを倍速視聴する人が増えている
最近では、1.5倍速や2倍速で動画を再生する「倍速視聴」をする人が増えています。
民間調査によると、20代の半数近くが倍速視聴の経験者のようです。
確かに、YoutubeやNetFlixのような動画配信サービスでも倍速視聴の設定がありますよね。
私は29歳ですが、映画やドラマで倍速視聴をする発想はありませんでした。
一方でYoutubeの勉強系の動画など、「知識として知っておきたい動画」のみ倍速視聴をしたことがあります。
ドラマや映画についても「物語として楽しむ動画」ではなく「知識として知っておきたい動画」と捉える人が増えたのであろうと感じ、驚きました。
倍速視聴をするのは動画が「コミュニケーションツール」だから
倍速視聴が流行っている理由として、以下のような理由が挙げられています。
- 映像作品がコミュニケーションツールとなった
- 映像作品が増えていた
- 時間コスパを求める人が増えた
3点とも納得感があり、とても現代人らしい理由と感じました。
個人的には1点目に集約される印象です。
映像作品がコミュニケーションツールとなった
LINEなどのSNSの普及により、仲間と24時間つながっている時代になりました。
「仲間との話題についていく」ことが重要となり、かつ昔と比べて映像作品やつながる相手が多いため話題は尽きず、倍速視聴をしないと時間が足りません。
娯楽ではなくコミュニケーションツールであるなら、把握できていないと話題についていけず、仲間に入れない可能性があります。
映像作品が増えた
YoutubeやNetFlixのような動画配信サービスにより、無料もしくは安価で観られる作品が増えました。
その結果、観たいものをすべて観るには時間が足りない、ということが起こっています。
コスパを求める人が増えた
SNSの普及などにより身の回りに溢れる情報が増えた今、「無駄な時間を過ごしたくない」という時間的なコスパを求める人が多いです。
「短時間で要点だけ抑えたい」というのは、Youtubeで切り抜き動画が流行っているのと同じ理由ですね。
最近はセリフで説明する映像作品も増えたので、セリフのない部分や動きの少ない部分は不要と考えて倍速にする人も多いのかもしれません。
倍速視聴は時間的コスパが良い
未経験の人には悪い印象を持たれがちな倍速視聴ですが、個人的には「使い方によっては便利」と感じます。
自分にとって必要な部分のみを観れる
動画鑑賞を「娯楽」ではなく「作業」と捉える場合は、要点のみを短時間で把握できます。
例えば知識をインプットするような動画(勉強やニュースなど)では便利と感じます。
私もYoutubeの勉強系の動画など、「知識として知っておきたい動画」を倍速視聴することがあります。
倍速視聴をすると話題についていける
映像作品がコミュニケーションとなっているのであれば、話題についていくためには必要ですよね。
特に学生の場合は、社会人と比べて友人関係を保たないといけない場面もあるので、必須となる部分もあるのではないでしょうか。
倍速視聴に慣れると動画鑑賞が「娯楽」ではなくなってしまう
動画への理解が浅くなる
倍速視聴をするとセリフ以外の表現を理解するのが難しく、表情や細かい演技などの描写を見落とすこともあるでしょう。
また「伏線に気付かない」場合もあり、動画の細かい部分までは理解できないと感じています。
動画の雰囲気を楽しめない
倍速視聴に慣れて通常の速度は遅い、という感覚になってしまうと、本来の動画の楽しみ方ができなくなってしまうのではないでしょうか。
倍速視聴では動画を集中して観ることになりますが、一方で動画が本来持つ「娯楽」という側面が失われてしまうと感じます。
「話題についていくために観る」が好きになれない
そもそも、私は「話題についていくために動画を観る」という考えが好きではありません。
個人的には「話題についていくために観る」こと自体が時間の無駄に感じてしまいます。
もちろん、人に勧められて「面白そう」と感じたものを観ることへの抵抗はないです。
話についていけないことは悪ではない
むしろ最初は話題についていけない状態の方が、友人におすすめ度合いを聞いて判断できるので良いと思います。
話題作をひたすら倍速で観るよりも、自分で良さそうと感じたものをしっかり観る方が有意義な時間なのではないでしょうか。
好きを追い続ける「オタク」は素晴らしい
自分の「好き」を持っている人は、話題作を観ることや話題についていくことに義務感を持っていません、
今の学生の世界では難しいのかもしれませんが、自分が好きなものを持って、自分のために自分の時間を使いたいと思っています。
その意味では、「オタク」の人は素晴らしく、自分の熱中できるもののために能動的に行動しています。
好きになったものに対して知識を得る、という順序であるため、知識の量は多く、その道のプロにも見えますよね。
※本記事では、偏見ではなく、好きなものに対する行動力や熱中する力に敬意を表して「オタク」と記載させていただいています
おわりに
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今回は、流行りの「倍速視聴」について紹介しました。
個人的には映画やドラマの倍速は今後もしない予定ですが、する人の意見も納得感がありました。
倍速視聴をしないといけない現代人はとても疲れる環境で生活をしていると感じます。
※記事内容は公開当時の情報に基づくものです。