PCやスマホで個人情報を入力するときに、住所や電話番号を毎回入力するのは面倒ですよね。
今回はPCやスマホの「ユーザー辞書」機能を紹介します。
ユーザー辞書を利用することで、入力の誤りや長文を入力する手間を減らすことができます。
会社の住所など、入力する機会が少ない情報を調べる時間も削減できるので、作業効率が上がるのもポイントです。
もくじ(クリックでジャンプ)
ユーザー辞書は変換ルールを自由に作れる機能
ユーザー辞書は、システムに「読み」と「書き」を覚えさせることで、自由な変換ルールを作れる機能です。
例えば、「じゅうしょ」と入力すると「〒100-8111 東京都千代田区千代田1-1」に変換したり、「でんわばんごう」と入力すると「090-1234-5678」に変換するルールを作れます。
ユーザー辞書はOSに備わっている機能で、PCでもスマホでも利用できます。(Windows、Mac、iPhone、Androidに搭載)
ユーザー辞書を使うことの魅力・メリット
ユーザー辞書を使うことによる代表的なメリットは以下の3点があります。
- タイプミスを防ぐ
- 作業効率が上がる
- 表記ゆれをなくす
タイプミスを防ぐ
メールアドレスや住所などの情報を入力するときに、間違えを防げます。
また個人情報の入力以外でも、メールの定型文などを登録することで誤字を減らすことができます。
作業効率が上がる
ユーザー辞書を使うと、少ない文字入力で長文を入力できます。
文字入力を減らすことができるので、作業効率が上がるでしょう。
また、会社の住所や電話番号など、覚えていない情報を都度調べる必要がなくなります。
無駄な時間を削減することも、作業効率アップにつながりますよね。
表記ゆれをなくす
タイプミスの防止と類似していますが、表記ゆれも防ぐこともできます、
「表記ゆれ」とは、同じ文書内で同音・同義で使われる語句が異なって表記されることです。
名称に上付き文字を含むシステムを取り扱っていたときに、上付き文字に変換するのを忘れてしまうことがありました。
名称をユーザー辞書に登録することによって、常に正しい表記で記載できます。
ユーザー辞書を使うことの注意点・デメリット
ここからは、ユーザー辞書を使う上で注意する点を紹介します。
慣れてしまえば、個人的にはデメリットと感じません。
登録内容を覚える必要がある
「読み」の登録内容を覚えていないと、スムーズにユーザー辞書を使えません。
登録内容を覚えやすいように工夫したり、少しずつ追加しましょう。
もちろん、登録内容はいつでも確認や変更できます。
読みを1文字で登録するとうっとうしい
例えば「よ」という読みで「よろしくお願いいたします。」を登録した場合、「よ」で始まる他の言葉を入力したいときにも「よろしくお願いいたします。」が表示され、うっとうしいです。
1文字の読みは避け、2文字以上の読みを登録しましょう。
ユーザー辞書への登録のポイント
ここからは、ユーザー辞書の使い方のポイントを紹介します。
おすすめの登録内容
間違えてはいけない個人情報や、入力することの多い定型文をユーザー情報へ登録すると便利です。
特にメールアドレスや住所は入力量が多いので、登録しておくのがおすすめ。
おすすめの「読み」の登録
注意点として紹介した通り、「読み」の登録に気を付けましょう。
1文字で登録すると邪魔になりやすいので、2文字での登録がおすすめです。
私はメールアドレスを「めー」、住所を「じゅ」と登録しています。
普段使わない単語で登録するのもおすすめ。
「ん」から始まる言葉は日本語にないので、「んよ」のように登録すると他の言葉と被りません。
ユーザー辞書を実際に使ってみた
ここからは、Windows11とiPhoneで実際にユーザー辞書を使ってみます。
「めー」と入力すると「abc@gmail.com」へ変換できるように登録します。
Windows11でのユーザー辞書の使い方
Windows11では、「設定」でユーザー辞書の登録ができます。
インジケーター領域のIMEのアイコン(「A」や「あ」と表示されるアイコン)で右クリックし、「設定」をクリックしましょう。
IMEの設定が開いたら「学習と辞書」を選択し、「ユーザー辞書ツールを開く」をクリックします。
ユーザー辞書ツールでは辞書への単語の登録や、既に登録されている単語の編集ができます。
辞書情報をエクスポートやインポートもできるので、パソコンを変更したときは簡単に移行できそうです。
ユーザー辞書へ登録後、「めー」と入力するとメールアドレスがしっかり表示されました。
iPhoneでのユーザー辞書の使い方
iPhoneでは「設定」アプリからユーザー辞書の登録ができます。
なお、私が利用しているのはiPhoneSE(2020年版)、iOS15.6.1です。
「設定」アプリで「一般」>「キーボード」>「ユーザ辞書」を選びます。
ユーザ辞書へ登録されている一覧が表示されるので、追加や編集しましょう。
ユーザ辞書へ登録後、iPhoneでも「めー」と入力するとメールアドレスがしっかり表示されました。
おわりに
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今回はPCやスマホの「ユーザー辞書」機能を紹介しました。
ユーザー辞書を利用することで、入力の誤りや長文を入力する手間を減らすことができます。
会社の住所など、入力する機会が少ない情報を調べる時間も削減できるので、作業効率が上がるのもポイントです。
※記事内容は公開当時の情報に基づくものです。